【カリキュラム、エンカウンター?】ウィックカレッジの取り組み
- 2023.9.13
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施設の様子
皆さんこんにちは。発達障害者のための福祉サービス「ウィックカレッジ」です。
今日はウィックの授業で定期的に行っている内容のご紹介です。
それは何かと言いますと、その名も
「エンカウンターグループ」
・・・!!と言います。
「?」だと思うので、まずは意味を検索してみましょう。
【エンカウンター・グループ】
人間関係能力の開発や心理的成長を目的とした小規模で集中的な人間的な出会いのグループ体験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ちなみに【エンカウンター】とは、「遭遇すること。 接触。 出会い」の意です。
(長いので以下エンカウンターと称します〜)
エンカウンターは、心理療法の一つで、
カール・ロジャースというアメリカの心理学者さんが生み出したもの。
カウンセリング療法の一つなのです。
ウィックでエンカウンターを始めたのは、
心理カウンセラーの先生の授業で実施していただいたことが始まりです。
流れは、1つのテーマを決めて、それについて複数人で話をします。
グループには「ファシリテーター」と呼ばれる進行役が必ず1人いて
数分間のワークを進めていきます。
(この「ファシリテーター」という言葉もカール・ロジャースが考えた言葉なんだとか。)
意見が頭に浮かんでも話さなくてOK
ただ人の意見や考えに耳を傾け、それについて自分も考えを巡らす。
人の意見を聞いて、また自分の中に考えが浮かぶ。
話したくなったら話すを繰り返します。
(注意点は、人の意見を否定したり、遮ったりしないことです!)
自分の意見を言うか言わないか、心のうちでドギマギとしながら
「数分間の沈黙を過ごす」あまり感じたことのない異様な空気感の中で
ありのままに感じることが、いつの間にやら自分の学びになっているのです。
最近ではスタッフが務めていた進行役を、生徒さん自ら「やってみたい」とのことで
生徒さんにもファシリテーターを務めていただきました!
進行役は相手の話を聞いて、まとめるという作業も少し必要なのですが
とても上手にこなしてくれて、私の個人的な嬉しい&驚きな出来事でした。
「この立場になるとこんな気持ちになるのか」「難しさがわかった」と
些細なことですが、普段と違う立場に回ると始めて気づけることがやっぱりありますね。
このカリキュラムで他人の意見や思いを聴いていくことで
知らなかったことに触れ、知らなかった自分にもまた出会う機会にもなればと思います〜