【カリキュラム】アンガーマネジメントについて
- 2024.7.26
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コラム
皆さんこんにちは。発達障害者のための福祉サービス「ウィックカレッジ」です。
今日はウィックの授業で定期的に行っている内容のご紹介です。
耳にしたこともがある人も多いのではないしょうか?
それは何かと言いますと、
「アンガーマネジメント」
「アンガーマネジメント?」だと思うので、まずは意味を検索してみましょう。
直訳してみると‥
「怒りの管理方法」
1970年代にアメリカで生まれ、犯罪者の矯正プログラムとして用いられました。
そもそも…人間はさまざまな感情を持つ生き物ですよね!
笑ったり、泣いたり、悲しんだり、怒ったり‥そのほかにも色々な感情がありますよね。
つまり‥…!!!
「怒り」という感情は、自然な感情であり、
「怒り」=悪い
わけではありません!!
ただし……
「ついカッとなって怒鳴ってしまった」
「イライラして八つ当たりしてしまった」
というのは良くありませんよね。。。
大切なのは
「怒りの感情をコントロールすること」
つまり…
必要な怒りか、それとも後悔につながる無駄な怒りかを見極められるようになれば
自分も周りの人も幸せな状態でいることができます。
怒りの正体とは
①自分や他人への2つの「すべき」
自分の「当たり前」が他人の「当たり前」と違うこともあるかも。。
怒りを減らすには“まぁ許せるゾーン”
つまり…グレーゾーンを広げることから始めること。
「怒り」の正体がわかったところで
じゃあどう怒ればいいんですか!!
怒りを表現するにもテクニックがあります。
①怒りを厳選する
怒りを感情のままに爆発させるのではなく、怒りの原因を上手に伝える工夫をすれば、関係を改善するチャンスにもなります。
②自分の「気持ち」より「リクエスト」を伝える
怒りには“自分の気持ち”と“リクエスト”の、2つの要素が入っています。
自分の気持ちをメインにしがち。リクエストを先に伝えると怒りの理由が伝わりやすく、感情も抑えられます。
まず自分の中で、“何を、いつまでにどうしてほしいのか”を明確にして。
③問題は「落ち着いて」いう
怒りを感情のままに爆発させるのではなく、怒りの原因を上手に伝える工夫をすれば、関係を改善するチャンスにもなります。
頭に血が上ると内容より声の強弱で怒りを表しがち。相手は攻撃されていると感じてしまいます。
何が問題なのかを落ち着いて表現を。あなたの望みが伝わり、相手も受け入れやすくなります。
④怒りの主語を「あなた」ではなく「わたし」に
相手ではなく “私” を主体とする考え方を“アサーティブ”と言い、怒りを伝えるときにも使えます。
怒ったときに最初に口にする言葉を“私は” にするだけで効果があり!
ウィックカレッジでは、グループ活動を取り入れて、
具体例で「こんな時、あなたなら怒りをどう表現するか」に
取り組んでいます。
怒りを感情の赴くままに表現する人
怒り方がわからない人
アサーティブに怒りを表現できる人
色々な表現を
「どのように受け止めるか」「どのように感じるか」「言われた人はどんな反応をするか」など
考えています。
自分とは異なる考え方、表現の仕方を感じることが、いつの間にやら自分の学びになっているのです。
授業を経て、日常の生活での言葉遣いや感情表現の仕方に
変化が見られる生徒さんも見られます。
授業で取り組んだことが、日々の生活で使われ、
自分も周りの人も幸せな状態になれることは
とても嬉しい出来事です。
怒りの感情を抱く場面は、人それぞれ。
このカリキュラムで1つの状況での対処ではなく、
いつどこで抱くかわからない感情への対処の方法を見につける
機会にもなればと思います